フルートできれいな音を出すために、毎日の練習よりもやるべき超重要なこと

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こんにちは!

フルートインストラクターのtakoです♪

 

いつもF-PROを見てくださり、

ありがとうございます!

 

 

今回は、

フルートできれいな音を出すために

今のあなたが一番やるべきことについて

お伝えしていきます!

 

 

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『あなたは、フルートのきれいな音って

一体どんな音なのか、分かりますか?』

 

 

中高生のフルートの悩みの多くに

「きれいな音を出したい」

というのは、よく挙げられます。

 

でも、きれいな音って

何だか漠然としていて、

具体的に説明しづらいですよね。

 

 

この質問には、

フルートらしい響きのある音

と答えれたら十分でしょう。

 

 

では、もう一つあなたに質問です。

 

 

『あなたは、本物のフルートの音

どれだけ聴いたことがありますか?』

 

 

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あなたが本物のフルートの音、

つまりあなたがプロのフルートの音

どれだけ聴いて耳を肥やしたかというのは

結構重要なポイントなんです。

 

本物のフルートの音を

ちゃんと聴いたことがないという人が、

きれいな音

(=フルートらしい響きのある音)を

出すことはできません!

 

ということは、 もしあなたがこの先も

本物のフルートの音を知らずに

練習し続けることになれば、

  • 音に響きがない、ぼんやりとした音
  • 生命感のない機械的で面白くない音
  • 過度な音楽表現をした聴き苦しい音

このような音しか出せなくなります。 

 

そうなると、いずれは

「あなたの音、尺八みたい」
と言われてしまい、だんだんと
人前で演奏するのが怖くなる

こんなことになってしまいます。

 

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たとえ、どんなに指が速く回っても、

どんなに高度なテクニックを使えても、

フルートの音がきれいでなければ

あなたの演奏の評価は激減

してしまうのです。

 

 

では、逆に

本物のフルートの音をよく聴いて

あなたの耳を肥やせたら、

  • 音に響きがある、クリアで爽快な音
  • 生命感のある感情豊かな音
  • 心地よい音楽表現のある音

が出せるようになります。

 

そうなれば、いずれは

「いい音だね!」「この音が好き!」と
周りの人が言ってくれるようになり、
堂々とソロを演奏できるようになる

このようにあなたは変化していくのです!

 

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たとえ、指が速く回らなくても、

高度なテクニックを使えなくても、 

とてもきれいな音を奏でることが出来たら

あなたの演奏はとても価値あるもの

になります。

 

音がきれいか、そうでないかの差って

一見そうでもないようで

実はとても大きいんですよ!

 

 

『あなたは、きれいな音を

出せるようになりたいですか?』

 

 

もしあなたの答えがYesなら、

この記事を最後まで読み進めましょう!

 

 

 

あなたの音作りのキーワードは、〝理想の音〟

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フルートの演奏を聴いた時に、

「このフルーティストの音が好き!」

という音の好みをもつことや、

 

「こんな音を出したい!」

という音に欲をもつことは、

とても大事です。

 

あなたの理想の音を探し、

あなたの理想の音を出すフルーティスト

必ず一人は見つけましょう。

 

そうすれば、あなたは

だんだんとそのフルーティストの

音や演奏スタイル、仕草などを真似して

自分で再現しようとするようになります。 

 

その時、あなたは最初

「理想の音を出したい!」と意識して

その音を再現しようとするでしょう。

 

でも、あなたの音に意識を向けて

理想の音を出すための練習を

毎日重ねていくと、

だんだんと意識しなくても

再現できるようになってきます。

 

そうなった時にはもう、

あなたは理想の音を

自分の音に出来たということです!

 

『学ぶ』という言葉には、

『真似をする』という意味がありますが、

まさにこの言葉の意味通りなんですね。

 

あなたの理想の音を出す

フルーティストの音を

たくさん聴いて耳を肥やし、

理想の音を真似すること

音作りの最大の学びなのです!

 

 

tako厳選!一度は聴いておきたい世界的なフルーティスト4選

 

ここで、私takoが

数多くいる中から厳選した

世界的フルーティスト4名を

ご紹介します!

 

「どうやって理想の音を探せばいいか

分からない……。」

 

「どのフルーティストの演奏を

聴けばいいか分からない……」

 

もしあなたがそう思っているならば、

まずはこの4名の演奏を聴いてみてください!

 

 

1.工藤重典(日本)

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工藤重典(フルート) | WEBぶらあぼ

 


日本を代表する世界的なフルート奏者で、

フルート界の巨匠です。

 

明るい透明感のある響きの音を出し、

力強い演奏も繊細な演奏も

とにかく美しいんです!

 

演奏のトータルバランスがとても良く、

これぞフルート!って感じの音です。

 

 

実は、私は工藤さんと一度だけ

演奏で共演したことがあります。

 

生で工藤さんの音を聴いた時は

感動して全身しびれましたね……。

 

演奏会の打ち上げの時に

お話する機会があったんですが、

一対一で親身お話を聞いてくださり、

一緒に写真まで撮ってくださって、

とてもお優しい方でした。

 

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ちなみに工藤さんは、

私自身が音作りの時に

一番聴いて参考にしている

フルーティストさんです。

 


F.Doppler:Fantaisie Pastorale Hongroise Op.26, Shigenori KUDO 工藤重典

 

 

2.サー・ジェームズ・ゴールウェイ(イギリス)

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音楽の森 フルート奏者:ジェームズ・ゴールウェイ

 


フルート界のレジェンド
です。

何と今年81歳のスーパーおじいちゃん!

 

フルート界では、

【黄金のフルートを持つ男】

という通称で知られています。

 

私が初めてゴールウェイの音を聴いた時は、

「何ちゅう太い音をしとるんだ!!」

と、驚愕した記憶があります。

 

とにかく音が太いです。

フルートそのものを限界まで

ガンガン響かせまくっています。

 

そして、音のアタックが明瞭で

とてもクリアな音を出します。

 

 

余談ですが、

ゴールウェイは英国のエリザベス2世から

大英帝国勲章という名誉ある勲章と

ナイトの称号を授かったそうです。

 

それくらいの功績を残している

偉大なフルーティストなんですね。

 

 

私の場合は、力強い演奏をしたい時や、

魂を込めた演奏をしたい時などに

ゴールウェイの音を参考にしています。

 


Flute Concerto in D Major No.2 K.314 W.A.Mozart

 

 

 3.エマニュエル・パユ(スイス)

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エマニュエル・パユ SOLO Vol.2 | WEBぶらあぼ

 


フルート界の貴公子
です。

 

この人の何が凄いかというと、

ゴールド製のフルートを使っているのに

とにかく音が繊細で柔らかいんです!

 

ゴールドのフルートは材質が重く、

吹いた時の抵抗感が強い楽器なので、

普通はパワフルな輝かしい音が鳴ります。

 

ですが、パユの音は

今まで聴いたことが無いくらいの

上品で繊細な柔らかい音を出します!

 

パユの音を聴くだけで、

近世ヨーロッパの貴族が

優雅に宮廷で過ごしている情景を

思い浮かべてしまいます。

 

私の場合、

繊細な演奏をしたい時や

音に高級感を持たせたい時などに、

パユの音を参考にしています。

  


Mozart Flute Quartet K 285

 

 

4.デニス・ブリアコフ(ロシア)

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音楽の森 フルート奏者:デニス・ブリアコフ

 


フルート界の奇才
です。

 

ブリアコフは、

工藤さん・ゴールウェイ・パユとは

明らかに違うところが一つあります。

 

ブリアコフ以外は

金製のフルートを使っているのですが、

ブリアコフだけは、なんと

総銀製のフルートを使っているのです!

 

世界的に活躍しているプロは、

ほとんどの場合最低でも200万円以上する

金製のフルートを使っています。

 

中には800万~1000万円くらいの

超高額な総金製を使っているプロも……!

 

ですが、ブリアコフは

日本のフルートメーカー【アルタス】の

PSという品番のフルートを使っています。

 

これはだいたい100万円ちょっと。

音大生やフルート講師レベルの人が

使っている楽器とそんなに変わりません。

 

簡単に言うと、

初心者モデルの格安フルートを使って

日本の音大の頂点である

東京藝大の特待生になったような感じです。

 

世界的フルーティストが

100万円くらいの楽器で

世界を飛び回ってるなんて、

普通じゃ有り得ないです。

 

ブリアコフにはフルートの音の良さを

最大限に発揮する才能があったからこそ、

出来た技だったということですね。

 

実は私が大学生の時に、

ブリアコフが私の大学に来て

ホールで演奏したことがあるんです。

 

あの時のブリアコフの華やかな音は

あまりにも衝撃的過ぎて、

今でもずっと覚えています。

 


C. Chaminade: Concertino pour Flûte, Op.107

 

 

 

まずは本物のフルートの音をたくさん聴こう! 

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毎日の練習はとても大事ですが、

本物のフルートの音を知らずに

きれいな音を出すことはできません。

 

あなたの音がきれいになれば、

聴いている人に心地よい演奏を

届けることができます。

 

堂々とソロを演奏して、

あなたの奏でるメロディーを

ホール中に響かせれるようになりましょう!

 

 

 

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それでは今回記事のまとめです!

 

 

きれいな音を出すには
あなたの理想の音を探し、
あなたの理想の音を出す
フルーティストを見つけましょう。
日本や世界のプロの演奏をたくさん聴き
耳を肥やしていけば、
あなたの音は理想の音に近づきます!

 

 

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それでは、またお会いしましょう!

 

 

tako 

 
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【今回ご紹介した演奏動画のURLまとめ】

 

◆工藤重典
F.Doppler:Fantaisie Pastorale Hongroise Op.26, Shigenori KUDO 工藤重典

 

◆サー・ジェームズ・ゴールウェイ
Flute Concerto in D Major No.2 K.314 W.A.Mozart

 

◆エマニュエル・パユ
Mozart Flute Quartet K 285

 

◆デニス・ブリアコフ
C. Chaminade: Concertino pour Flûte, Op.107

 

 

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